代表的な3タイプの病院について

医療業界で活躍する看護師は、まだまだ女性が中心です。そのせいか、人間関係のこじらせなどで職場を変えようかと悩んだりする方が多い現状にあります。そのうえ、看護師特有のハードワークで、十分な休息が取れなかったり、心が休まる時間がなかったりと、負のスパイラルに陥りがちです。そんな時は、今いる職場で無理して頑張ろうとせず、環境を変えるために転職を経験してみるのも一つの手段ではないでしょうか。

ただしその時には、病院の種類をしっかりと理解する必要があるでしょう。病院は主に、「急性期病院」「慢性期病院」「亜急性期病院」の3つに分けられます。急性期病院の特徴は、大学病院のような大きな病院で、生命の危機に関わる患者さんへの対応があることです。高度な看護技術と看護知識を求められ、様々な病状や症状に触れることが多いため、看護師としてのやりがいを感じることができたり、スキルアップが期待できます。

一方慢性期病院の特徴は、急性期病院と大きく仕事内容が変わるわけではありませんが、比較的症状が落ち着いてきた患者さんを受け入れています。ゆとりがあり、患者さんの精神的なケアにも力を入れることも多いため、1人1人にじっくりと向き合いたい方におすすめです。

それから亜急性期病院は、急性期病院と慢性期病院の中間にあたる病院で、リハビリテーションが主になります。緊急性はないが安定しているとはいえない患者さんを対応することが多いので、その時の状況に合わせた看護スキルや、長期的な精神的ケアが求められます。このように、医療機関によってそれぞれに特徴があるので、転職を視野に入れる場合は、その点を十分に考慮し、自分の適性やキャリアプランと摺合せて求職活動を行いましょう。そうすれば、ミスマッチをなくし、今より働きやすい環境が得られると思います。